たまに印刷物(DTP)をやる人向けの健忘録的メモ

ときどきフライヤーとかのお仕事がちょこちょこあります。
一応、専門学校ではDTPをやっていたので、知識はしっかりあるんですが、Web漬けの日々になっているとうっかり忘れてて、ググって思い出したりとかしています。
それもなんだか面倒なので、メモとして残しておきたいと思います。

よく使う紙のサイズ

サイズ名 実寸 px相当(350dpi)
名刺 55x91mm 758x1254px
ハガキ(通常) 100x148mm 1378x2039px
B6 128x182mm 1764x2508px
A5 148x210mm 2039x2894px
B5 182x257mm 2508x3541px
A4 210x297mm 2894x4093px
B4 257x364mm 3541x5016px
A3 297x420mm 4093x5787px

ハガキは一般的なサイズを記載しています。印刷所によっては細かく違う場合もありますので、利用する印刷所に確認してください。
また、名刺サイズでショップカード(お財布に入るサイズのメンバーズカード等)を印刷しようとされる方がいますが、名刺はショップカードより一回り大きいので注意してください。

解像度について

写真を使う時などは、解像度に注意しましょう。
webではだいたい72dpiくらいで作成しますが、印刷用のデータは解像度200〜350dpiで作成してください。
解像度が足りないと大変荒い状態で出来上がってしまいます。

色について

必ずCMYKで。写真等も全て。
RGBからCMYKに変換する時、特に緑は色が変わりやすいので注意。
Illustratorにある特色(DICカラーなど)は特殊なインクのため、印刷会社によっては使用出来ない場合もあるので、CMYKに変換する事。
「DICカラーで使用してください」とある場合は変換は不要。
色を指定するときは、CMYKの合計が340%以上にならないようにしましょう。340%以上になると汚れてしまったり、インク量が多すぎて紙がふやけてしまう原因になるので注意しましょう。
特にリッチブラック(K100%以上の黒)や濃い色を使うときは要注意です。

印刷における「白」

通常の印刷における「白」は、シアン0%・マゼンタ0%・イエロー0%・カーボン0% の「何も塗られていない状態」です。
時々「黒地に白文字で」というデザインを思いつく事もあると思いますが、その場合は、白い紙にベースとなる部分にインクをべた塗りした状態で再現が可能です。
しかしコレは、薄い紙ではインクが多すぎて紙がふやけてしまったり、文字が見え辛くなったりするので、実現するときは充分注意してください。
勿論、特殊な白いインクも存在しますが、どちらかといえばCDやDVDのレーベルなどに使う事が多いようです。

トンボ(塗り足し)

Illustratorデータの場合は、トンボを付けましょう(フィルタ→クリエイト→トリムマーク または 効果→トリムマーク で設定可能)
Photoshopなどの場合は、仕上がりデータより左右上下3mmずつ大きく作成します。
(例:A4の場合 216x303mm で作成)

トンボは何故必要?

印刷物は、仕上がりのサイズよりも大きめの紙に印刷し、その後仕上がりサイズに裁断します。
その時にどうしてもズレが生じてしまうことがあります。
仕上がりサイズまでしか色が塗られていないと、ズレた分紙の部分が見えてしまったりします。
そのリスクを減らすために塗り足しを作ります。

保存形式

保存する形式は、基本的には利用する印刷所によりますので、きちんと確認をしてください
Illustratorに写真などを配置する時や、Photoshopで作成したデータをそのまま使用する場合はEPSで保存することが多いと思います。

確認が難しい場合など、無難な保存形式としては、

カラーモード プレビュー エンコーディング
モノクロの場合 TIFF(1bit/pixel) or なし バイナリ or ASCII
カラーの場合 TIFF(8bit/pixel) or なし バイナリ or ASCII

EPSで保存をする前に必ずレイヤーを統合しましょう。

配置した画像が表示されない or 画像が荒い

きちんと高解像度(350dpi)で作ったEPSファイルなのに、Illustratorデータにリンクして表示させると画像が出なかったり、荒かったりした場合。
環境設定の中の「ファイル管理・クリップボード」の「リンクされたEPSに低解像度の表示要画像を使用」にチェックが入っているかもしれません。そこを確認してみましょう。

文字サイズ

普段、文字のサイズをpxでやっていると、pt(ポイント)やQ(級)にはなじみが無いかもしれませんが、印刷物ではこちらを使います。行間や行送りはH(歯)を使います。

ポイントと級の違い

ポイントは 1pt = 0.35mm、級数は 1Q = 0.25mm
ptとQの換算表とかありました
http://homepage2.nifty.com/NG/print/point.htm
DTPの授業では級数で習ったのもあり、印刷データを作る時、文字サイズは級数で指定しています。(理由:計算が楽だから)
また、H(歯)も1H = 0.25mm なので、Qを使う方が楽なんですよね。

実際の文字サイズはどのくらい?

画面上で数字を見ているだけだと感覚が分かり辛いかもしれません。
こればっかりは印刷して確認してみて、感覚をつかむのが一番ですが、だいたいの目安は以下のような感じです。

文字の種類 級数 ポイント
キャプションなど(本文より小さい文字)名刺の住所欄 7〜8Q 5pt
雑誌や小説など情報量の多い文書の本文 9〜10Q 6〜7pt
新聞などの本文 11〜13Q 8〜9pt
子供向け絵本、高齢者向け文書の本文 14Q〜15Q 9〜10pt
小さめの見出し、小見出し 15〜18Q 11〜13pt
大きめの見出し 18〜24Q 13〜17pt

文字が入らないからといって、小さくしすぎると印刷しても潰れてしまう、ということもあります。
PCの画面上で表現する事は可能ですが、印刷する場合の事をきちんと考えてサイズを調整しましょう。
最低でも4〜5Q(3ptくらい)はないと潰れてしまいます。

その他

文字はIllustratorでもPhotoshopでもアウトライン化しておくのがベストです。
印刷会社によっては使用出来るフォントを教えてくれるところもありますが、WinやMacの違い、バージョンの違いによってはカーニングがズレてしまう事も多いので、アウトライン化した物を入稿するのがベストです。
(後々の修正のために、アウトライン化前のデータもきちんと保存しておきましょう)

以下のサイトにIllutratorの使い方や、印刷する時の注意とか図入りでまとまってて見やすいですよ。

ざざっと書きましたが、ひとまず注意しておくべきメモだとこんな感じでしょうか。
webと紙はデザインに気を使う場所が違います。
もちろん、見た目の美しさは共通して大事なんですが、webはブラウザや操作性などにもすごく気を使うけど、DTPは紙やインク、文字のサイズや配置、誤字脱字etc、とものすごく気を使います。
なにせ一回入稿してしまったら、後からこっそり文字を修正して本番サーバにひっそりアップしておく、なんてこと出来ませんからね。
あっという間に輪転機で回されて、同じ物が何百、何千枚も出来上がるのですから。後から修正するとなると、えぇ、もう…。
ただ、webと違ってDTPには紙を選ぶ楽しさもあります。肌触りとか、同じ白い紙でも光の当て方によっては柔らかかったりそうじゃなかったり。
「デザイナーならチラシも作れるでしょ?」と無茶ぶりされてしまって困惑しているwebデザイナーさんのお役に立てば幸い。
無茶ぶりされて、じゃなくてもいいので、webデザイナーの方も一度印刷物を作ってみる経験はしてみると良いかもしれません。
webとはまた違う「デザイン」が見えてくると思いますよ。

最近、Photoshop VS Fireworksな図式をよく見るので、イラレ好きとしては寂しかったんで書きました。みんなもっとイラレも使ってね。@・ェ・@

UPDATE : 2013/01/05 / Tags

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