Memo

一回り成長したいwebデザイナーさん達へ

四月です。新年度の始まり、入学、入社。色んなことが始まる季節ですね。
私なんて誕生日が4月3日と四月の始めなものですから、否が応でも意識します。
今年はなんと30歳になってしまいまして、始まり、初まり、という感じがします。
個人的に、ハジメルという文字は「創める」が好きです。

今回の記事は、去年とか一時期色んなクリエイターの為のなんちゃら、みたいな記事が流行っていて、自分も便乗して書こうかなーと思っていたネタです。
書こう書こうと思いつつ、去年はやれ妊娠だー入籍だー引っ越しだーと騒がしく、書く暇なかったんですよね。
なので一年経ってしまったけど、新年度ですし今回書いてみようかな、と思ったしだいです。

webデザイナーをめざす人向けの記事

去年みかけた記事でふむふむ、と読んだのは以下のような記事。クリエイター向けですが。

こんなWebデザイナーは成長しない | Webクリエイターボックス
これからウェブデザイナーになりたいと思っている人へのお手紙 | バニデザノート
今日から出来る。WordPressやAdobeよりもクリエイティブに役立つ7つの事。 / Maka-Veli .com

個人的には↓の記事が一番好きです。
JavaScriptをもっと上達したい人へ、最後のヒント | Ginpen.com

これらの記事を読むだけで、けっこう満足だとは思うんですが、個人的にコレも足しておきたいなーというものを体験談付きで挙げていきたいと思います。

遊びを知らない人は良いものを作れない

最近は勉強会が流行っていて、素晴らしいなぁと思っています。情報を共有し、切磋琢磨し、技術力を高める。素敵だと思います。
でも、そういった勉強会に行くことだけに休日を費やしている人がいたら、私はそいつのスケジュール帳を笑顔でビリビリに破いて、ダーツバーに引っ張っていきます。ダーツ面白いよダーツ。

断言してもいいんですが、休日に遊びにいかない人は良いものを作れないと思っています。

会社に勤めていた頃、私は他のデザイナーさん達のデザインをチェックする立場にいました。
一人はMさん。小柄でおしゃべりが好きで、休日は彼氏とデートしたりフットサルしたり、長期休暇にはあちこち旅行に行くようなタイプ。
もう一人はOくん。ひょろっとしてて、メガネ。webの勉強が好きで、色んな情報を私にも提供してくれていた。休日は家でギター弾いたりしていたらしい。

この二人は対照的でした。
Mさんはwebの勉強は仕事をしながらするタイプで、技術力も知識量も当然乏しかった。けれどデザインのセンスはとても素敵で、面白い発想が出来る人でした。
もちろん、最初の頃は「これはwebで実現するのは難しいよ…」というデザインをすることもあったけど、webの知識が付いてくるとそういうのは減っていきました。
反対に、Oくんは知識が無駄にあるせいか、思いきったデザインができておらず、技術的なことをお願いすることが多かったように思います。
そんなOくんのデザインが少し変わり始めた。聞けばバンドを組んで、バンドメンバーと出掛けたりするようになったとか。

私が遊びを知らない人が良いものを作れない、と断言するのはこういう経験があるから。

毎週末勉強会に出掛けているような人は、それのどこか一つでいいから削って、なんでもいいからやったことのない遊びをやってみてください。

仕事以外でのインプットアウトプットをしよう

webじゃなくてもいいので、仕事以外でインプット&アウトプットするのも大事です。

これまた会社勤めをしていた頃の話。
その頃はひと月で5〜10サイトくらいデザイン&構築してリリースをする、というような仕事量でした。
立て込んでいるときは終電まで、もしくは会社に泊まり込んでとか。
そんな風に忙しかったんですが、休みの日はブログテンプレートを制作して配布してました。
webの気分じゃない時は、ミシンを踏んで好きなデザインの洋服を作っていました。

今それをやれ、と言われると難しいですが、あの頃はまるで湯水のようにデザインが湧いてました。

なぜか?

作り続けていたからだろうな、と今になって思います。
デザインをするための脳みそは、粘土のようなものなんだと思います。
粘土のように常にこねくり回していれば、柔らかく形を作りやすいものです。しばらく触らないでいると硬くなり、また捏ねて叩いて引き伸ばして、としてやらなければなりません。

また、あの頃はデザインが楽しくて、仕事でできないデザインをブログテンプレートにすることで、フラストレーションがたまらないようにしていました。
周りの人は休みの日まで仕事をするなんてアホらしい!と言っていましたが、これが一番のストレス解消であり、仕事を有意義にする作業でもあったのです。

仕事でなかなかデザインが思い浮かばないとか、たくさん参考になるデザインを見てるけどいいものが閃かないとか、そういうことで悩んでる人は、とりあえずなんでもいいから作ってみてください。
大事なのは脳みそを捏ねくり回すこと。

デザインと芸術は別物であることを思い出そう

web制作長くやってると「こんなのが作りたくてこの仕事についたわけじゃない!」っていうストレス、あると思うんですよ。
特に中小のweb制作会社にいたら、クライアントの言いなりにならなきゃいけない仕事とか、ありますよね。私はありました。

「作りたいモノを作れないストレス」

これが当時の私には一番のストレスで、このストレスを解消する手段が前述の仕事以外でのアウトプットでした。
しかし、年数が経つにつれて、私の考えは違うことに気付きました。

仕事におけるデザインは「デザイナーが作りたいモノを作る」わけではありません。
「クライアントが本当に欲しいものをみつけて形にしてあげる」デザインなのです。

考え方を少し変えただけで、仕事に対するストレスは半減しました。
デザインは芸術とは違う。
そんな当たり前なことを忘れていたんですね。
納期が短いとか金額が低いとか、そういうのもストレスになるかもですが、そんなものはディレクターが調整すればいいんです。

仕事に没頭してると忘れがちなことです。
自分がどんな風に考えてデザインしているか、一度きちんと考えてみましょう。

そんな感じで

以上で前述の記事に追加したい項目と経験談でした。
好きなことを仕事にするって素敵だけど大変ですよね。
この業界にいる人って半分くらいは好きだから仕事にしたって人が多いような気がしてます。
自分も好きだし、子どもを産んで自宅でお仕事させてもらって、幸せ者だなーと思ってます。

自宅に籠ってしまった分、最前線で働くのはやはり難しいです(だって子どもが可愛い!)
けれども自分が経験したことってこれから最前線に出る人が知りたいことでもあるんじゃないかなーと思って記事にしてみました。
今後も何か思い出したら書いてみたいです。

あ、誕生日プレゼントは年中お待ちしてます!@・ェ・@

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