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ヤマハホールにゲーム筐体が?ノスタルジアのリアルリサイタルへ行ってきた

KONAMIから出ているピアノのような音楽ゲーム『ノスタルジア』が、なんと本物のピアノでリアルリサイタルをするので行ってきました!

ピアノの老舗『ヤマハ』の銀座店でゲーム音楽コンサート

『NOSTALGIA(ノスタルジア)Real Recital 〜陶酔の世界に誘うピアノ演奏会〜』と題された今回の演奏会。
私は友人がチケット争奪戦を勝ち抜いてくれまして(抽選じゃなくて先着だったんですよ)、夜の部に行ってきました。
場所はなんと、銀座の『ヤマハホール』です!

ヤマハ銀座ビル7Fのホワイエに向かうと、物販とフラワースタンドが。
このフラワースタンド、一部有志の方々によるものらしいですよ。

物販では、今回の演奏者である、事務員Gさん(@ZimuinG)によるピアノアレンジ楽譜と特製クリアファイル付きCDが売られてました。
到着時に楽譜は完売しており、CDだけでしたね。

舞台にはピアノと、何故かノスタルジアのゲーム筐体が

ホールに着いて目に入ったのは、舞台上のグランドピアノと、見慣れたシルエットの物体。
どうみてもノスタルジアの筐体です。何に使うんだ……と思いつつ、着席します。

軽快なトークとピアノ演奏!

開演時間になり、舞台袖から登場したのは、事務員Gさん。
ピアノの前に座り、演奏が始まるかと思いきや、始まったのは軽快なトーク。
「ピアノの演奏会だからと堅苦しくなく、楽しんでほしい」という今回のイベント趣旨と、プログラムの1曲めの難しさについて語り始めます。

ちなみに今回のプログラムはこんな感じ。

1曲めの『ネリと琥珀糖』は出だしが難しいそうで、最初が出来れば後は上手くいくのだとか。このことを『琥珀糖占い』と呼んでいるそうです。

そしていざ始まると、まさかの失敗……!
なんとか2回めで演奏しきったのですが、「もう1回いいですか?」と納得のいかない様子。

しかし、またつまずいてしまい、4度めにしてようやく成功と相成りました。この曲は難しいよ…。

今回作成された楽譜では、普段使わない記号などを使ったことも紹介。まるで講演会のような雰囲気でした。

また「音ゲーは苦手意識があった」というお話もされてました。
何故なのかという理由に「キーマニは難しすぎる」という、キーマニdis……。
まぁ、うん。わかる。

そして衝撃的な告白。

「僕、プロフィールのどこにも”ピアニスト”って書いてないんですよ」

マジで?!って確認したらマジだった。演奏家だった。

演奏会先行で新曲を紹介!

プログラム4曲め『I’m so Happy』は、JubeatやbeatmaniaIIDXには収録されている、音ゲーマーにはおなじみの1曲。
でもノスタルジアには収録されていないのに、ピアノアレンジして、今回のコンサートでも演奏しました。

ということは? 「……あとは分かるな?」ということらしいです。

そして前半ラストは、プログラムでも???になっている1曲。

……と、ここでKAC(KONAMI主催の全国大会みたいなヤツ)のノスタルジア・リサイタル部門優勝者yukitani(@fuoco_yukitani)さんと、ノスタルジアにも楽曲提供しているm@sumi(@masumi_02)さん、red glasses(@red_glasses_)さんが登場します。
ずっと置きっ放しだった筐体に電源が入り、舞台上に巨大なスクリーンも登場。

そして始まったのは、ピアノとゲーム筐体を使い、新曲『少年と少女のためのラプソディア』を公開&連弾するという試み!
ゲストで登場したm@sumiさんとred glassesさんの合作なんだそうです。

スクリーンにはプレイ画面が表示されたのですが、その譜面は今回の連弾用に作られたものなんだとか。
KONAMIのノスタルジアへのチカラの入れかた、ヤバない?
銀座のヤマハホールにゲーム筐体乗せるとか、老舗ホールで何やってるんだって感じですよ(褒めてます)。

タイトルありきで作成されたそうですが、ピアノとゲーム画面で旋律を追いかけっこしてるような、かわいい曲でした。
後日ミッションビンゴで追加されるとのこと。楽しみー!

休憩挟んで後半戦!

前半はOp.2の楽曲や、BEMANI曲がメインでしたが、後半はノスタルジアの無印〜Forteまでの物語、ノアとクロのストーリーを意識した選曲になっています。
事務員Gさん曰く「特に難しい3曲がこの後半に控えている」とのこと。
このプログラム考えた人を……なんて言ってましたが、うん、わかる(2回目)。

個人的にはこの後半の『飽和世界(サチュレイテッドワールド)』と『遠い世界の時と空』『Claustra』が聴けたので、大変嬉しいリストでしたが!

ちなみに、事務員Gさんが難しいとおっしゃってた3曲は『ユメイロムスビ』、『zeeros』、『Claustra』です。
ボス曲ですからね、しょうがないですよ。ええ。
特に『ユメイロムスビ』がピアノアレンジされるのはちょっと意外でした。そのくらい難しいしごちゃごちゃ感が半端ないので。

そして難しい3曲もなんとか無事に倒し、プログラム最後の曲へ。

事務員Gさん「最初の終わりは終わりじゃないからね!」

そうだね! アンコールがあるからね!

アンコールからの感動のフィナーレへ

そして始まったアンコールでの曲目は、『Fly far bounce』と『Dream of You』。

本当に最後の曲となった『Dream of You』を弾き終わると同時に、事務員Gさんが泣き出してしまいまして。
最後にぴったりすぎるのと、この3〜4ヶ月ずっとノスタルジアにどっぷりだったことが終わってしまうので、感極まったそうです。

それを見て、こちらも涙腺がダメでした。
確かに、ゲームでもこの曲弾きながら「これで終わっちゃうのかぁ」という切ない思いが押し寄せるんですよね。本当良い曲すぎる。

めっちゃ楽しかったです!

とにかく、とてもステキな演奏会でした。
演奏も素晴らしかったんですが、曲に合わせたライティングがこれまた素晴らしかったなぁ。照明さんもノスタルジアファンなのかな?ってくらい、よかった。

最初におっしゃってたように、堅苦しさなんてものは全然なく、もう笑いまくりの演奏会で、最高に楽しかったです。
感動しすぎたので、帰り際に見送りに立ってくれた事務員Gさんに握手求めちゃったし、CDも買って帰りました。

最後の方のMCで事務員Gさんもおっしゃってましたが、オーケストラやバンドなんかとリアルコンサートできたら、ホントきっと楽しいよね。
やってくれないかなぁ。

しかし、3ヶ月ちょっとでピアノアレンジと楽譜本とCDとコンサートは、本当大変だったと思います。マジで。
今回のリサイタルは事務員Gさんに全力で拍手を送りたいです。
本当に本当にお疲れ様でした! そして、素敵な演奏をありがとうございました!

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