Twitterで以下のような記事を見つけたのです。
MAMApicks -子育てトレンド&育児・教育ニュースサイト- : 【コラム】子どもを看ながら在宅勤務は難しくないことなのか?
内容は、在宅勤務規制、緩和へ 育休取得を促進 自民、参院選公約に – MSN産経ニュース というニュース内の<育休中でも、1日数時間の在宅勤務をこなすことは難しくない。>という文章に引っかかりを覚えた方の猛反論、といった感じです。
コラムを書かれた方を支持すると共に、初の子育てしながら実際に仕事している現状について、赴くままに書きます。
ニュースを噛み砕くと、育休給付金が「育休中に仕事をするくらいなら、早く職場復帰するべき」なんて前提でできていたのを、「育休中に子育てしながらでも、働き続けられる」ように規制を緩和したという内容。
ニュースの筆者も国も「在宅仕事なら子育てしながらでもカンタンだし、育休給付金も貰えていいでしょ?」って言いたいようです。
まず、子育てしながら働きたいってのは「生活費が足りないから」なわけですよ。
もちろん「子育てだけにかかりきりになったら病んでしまうから社会に出たい」っていうのもありますけどね。
「在宅の仕事は、子育てしながらでもできるカンタンな仕事」
「子育てしながらでも在宅なら仕事出来る」
なんて、幻想です。幻想でした。
国「少子化が深刻だから、子どもつくって!」
親「子ども産んでも預けられる保育園がない!保育園ふやして!」
国「育休3年にしたから(保育園ふやさなくても)いいでしょ?自宅で子どもみてればさ」
親「3年もいらねーよ!稼げないだろ!つか仕事復帰しづらいだろ!」
国「じゃ、じゃあ、育休中も在宅ならお仕事オッケーにするから!それなら稼げるでしょ?」
親「子育てしながら在宅で仕事なんかできるかヴォケ!さっさと保育園増やせよ!」←イマココ
って感じかな!
恥ずかしい話、私も子どもを産む前は
「PCとネットさえあればどこでも仕事できるし、自宅で子ども見ながら仕事出来るぜ!」
「仕事忙しい時は保育園に預ければ大丈夫だもんねー」
なんて思ってたんです。それなりに稼ぐつもりでいました。
しかし現状は
「子どもが寝てる時かいい子で一人で遊んでくれてる時くらいしか作業できない」
「子どものリズムに振り回されるので体力がもたない」
「子どもの都合に合わせて予定を回さねばならないので、物事が思うように進まない」
「忙しいけど預けられる保育園が皆無」
子ども一人でこうですよ。二人三人と増やしたらどうなることか。
コラムを書かれた方に倣って、私も自分の一日を簡単に書き出してみますね。
子どもがかなりいい子だった、ある一日の様子。
7:30 起床。ゴミ出し。夫のお弁当作りつつ朝食の支度
8:15 夫を起こす。
8:40 夫は会社へ。見送ったあと子どもを起こしてオムツを替える。
9:10 ぐずるので授乳(〜9:20)
9:20 洗濯機回しつつ、朝ごはんを食べながらネット。
9:50 子どもの相手をしながら干したままの洗濯物を畳んで片付ける
10:20 洗濯物を干し、メールやサイボウズの確認
10:50 子どもが一人でいい子で遊んでるので、掃除して作業。
11:30 オムツを替え、ぐずるのであやしつつ離乳食とお昼の用意。
12:10 子どもに離乳食あげつつお昼
12:50 ネットしてると子どもがぐずるので外出の用意してお出かけ。
13:20 子どもがベビーカーで寝てしまう。そのまま買い物続行。
14:10 帰宅と同時に子ども起きる。ぐずるのであやしつつコーヒー休憩
14:50 オムツ替え
15:00 ぐずるので授乳(〜15:10)その後、子どもを抱っこしつつ作業。
16:00 オムツ替えの後、子どもと一緒に遊ぶ。
17:00 眠そうなので一緒に横になりお昼寝させる。一緒に寝落ちる
17:30 起きる。子どもがひとりすやすやと寝てるので作業の続き。
18:30 作業を切り上げ、夕飯と離乳食の用意
19:00 子どもが起きて泣くのであやす。オムツ替え。
19:20 泣き止まないのでおんぶして夕飯の支度再開。
20:10 こどもに離乳食をあげる
20:50 夫が帰宅。
21:00 こどもを見ながら夫と夕飯
22:00 夫に子どもをお風呂に入れてもらい、その間に片付け
22:25 お風呂から上がった子どもに服を着せ、肌のケアなどをし、授乳(〜22:45)
22:45 飲みながら寝落ちた子どもをベビーベッドに移し、お風呂へ
23:30 お風呂上がって、片付けと明日のお弁当の仕込み
0:30 コーヒー休憩の後、作業の続き。
2:00 歯を磨いて就寝。
子どもがかなりいい子でお昼寝もしっかりしてくれる日で、作業できる時間は3〜4時間が限界。
家事の方の手を抜けばもっとできるかな。
いい子じゃない日はずっと抱っこしてないとダメとか、ずっと外でベビーカーを押してないと泣いてるとか、そんなんです。
だから作業は子どもが夜寝たあとの1時間やっとできるかな、程度。
もっとダメな日は寝かしつけても30分くらいで起きてしまって夜中の3時くらいまで寝ないのであやし続けるために作業どころか寝ることもできない、みたいな。
以前からお仕事を貰ってるところからは「1週間で1日平均3時間ていどの作業量」を貰ってますが、3時間作業出来る日なんて1週間で1日あるかどうか…。なので作業が滞ってる時の土日は夫に子ども任せて作業がっつり、なんて日もあります。
在宅で、フリーランスで、確かにメリットはありますよ。
仕事の調節が自分でできますし、なによりずっと子どもと一緒にいられます。
ただ、やはりフラストレーションはたまります。好きなことを仕事にしましたからね。
何も考えずにデザインとコーディングに没頭したい!お金も稼ぎたいけど、なにより仕事がしたい!
けど!
けど、できないんだ。子どもが気になって。集中なんてできやしない。
朝から晩まで、仕事に没頭出来る人が羨ましい。こんなことなら産まない方が良かったんじゃ…なんて思います。
仕事ができないストレスとの闘いが、一番辛いです。
子どもは大好きなのに、いない方がよかった、なんて思うんですよ。
こんな思いを抱えてるなんて、周りは、政府は、きっと気付かないし、知らないんでしょう。
ちょっと話がズレたような。でもいいや。
子育てしながら在宅仕事、その現状というか、気持ちというか、まとめてみました。
もう少し、子育てしやすい社会になりますように @;ェ;@