9/19〜9/24に御徒町にある「ギャラリーしあん」で行われたグループ展「鏡地獄〜ぼくらの江戸川乱歩〜」を見てきました。
※球体関節人形などの写真がございますので、苦手な方はご注意ください。
人形作家である友人の小骨ちゃんが、久々に展示会に出ると連絡をいただいたので、最終日に一人、御徒町まで行ってきました。
もらったフライヤーの地図を頼りに、ひたすら歩いていると看板を発見。
矢印の方へ進んでいくと、ちょっとお高い小料理屋のような風貌の門を見つけます。
のれんには「ギャラリーしあん」の文字。あってた。
木造二階建て古民家の1階をギャラリーにされているそうです。眺めのいい庭もあってステキでした。
(2階はオーナーさんの居住スペースなんだって!羨ましい!)
展示会の様子
壁や天井に小説の一節が並び、人形や銅版、写真などさまざまな作品が展示されていました。
今回の展示をイメージして制作したという室内BGMも流れていて、とても居心地のいい空間でした。
小骨ちゃんの作品
角の生えた白髪の女性のお人形でした。大きな椅子にゆったり寝そべっておりましたよ。
傍にある枠の中から顔を出している、ちょっとやつれた感じの女性が「現実の姿」だそうです。白髪鬼のほうが鏡の中に見える夢想の姿。
近づいてよく見ると眼球がキラキラしててとても綺麗でした。
あと口の端にちらっと見えてる舌ね。いいよね、ぬらっとしてて。
気になった作品など
思わず見入ってしまったのは、乱堂さんの「盲獣」という作品(枠に入ってる方)。
触ったら絶対に硬い材質のはずなのに、触ってみたくなるような視覚的柔らかさが堪らんかったです。
奥田 拓郎さんの作品。胸下からコーヒーミル!
人形は全部を同じ素材で作ることが多いですが、全く違うものを組み合わせるのも面白いですよね。
主宰のMekkedoriさんと村木 美香さんの合作。
江戸川乱歩の「蟲」という話で出てくる死体がイメージだそうです。華やかな見た目ですが、開かれた内側は画鋲の針がこちらを向いていましてね。なんだか見てはいけないものを覗き込んでしまったような気持ちになりました。
好きなものを創るというのは、いいですね。創作意欲を刺激される展示会でした。
また今月末から小骨ちゃんも出る展示があるそうなので、そっちにも足を運ぼうと思ってます。
芸術の秋らしいことをしたなぁ( ˘ω˘)