夏なので実際に体験した、リアルに怖い話を(その2)

最近またホラーな話を読んだり、体験したりしたので、思い出した話も含めてまとめたいと思います。
夏だし、ゾクッとしませんか?

誰にも見えない

中学生くらいの頃の話です。
その日は日曜で、私はいつものようにお昼近くまでベッドで寝ていました。正確には意識半分、微睡んでいたような状態です。

すると、母が急用で出掛けることになったらしく、身支度を終えて私の自室にやってくると

「いつまで寝てるの!」
「お母さん出かけてくるから、おばあちゃんに〇〇と言っといてね!」

そう捲し立てて出かけていったのです。
〇〇の部分は何だったか忘れてしまったのですが、ともかく、私は祖母への伝言を頼まれたのでした。
私は夢心地のまま、寝ぼけた状態で了承して、いってらっしゃい、と答えたと思います。

母が出掛けてからしばらくして、自室に近い居間の方で話し声が聞こえてきました。
祖母と二番目の兄が話していて、どうやら母がいないことについて話しているようです。

「ばあちゃん、お母さん知らない?」
「車が出て行くのはみたけど、どこに行ったかは分からない」

私はベッドでその声を聞きながら、母に伝言を頼まれたことを思い出します。

(お母さん出掛けたんだった、おばあちゃんに〇〇って伝えないと)

まだ頭はぼんやりでしたが、そう考えながらベッドから起き出し、居間に向かいます。
そして私は眠い目をこすりながら、祖母と兄に

「お母さんなら出掛けたよ〜。お母さんがね、おばあちゃんに〇〇って言っといてって」

そう話しかけました。
しかし、2人はこちらにまったく気付かない。
2人が話しているすぐ横に、圧倒的存在感で、普通の声で、話しかけたのに。

「え〜。お母さんどこに行ったんだろう」
「(私)なら知ってるんじゃない?」

すぐそばにいる私など、まるで見えていないかのように話しています。

「わたし、おきたよ! なんで無視すんの!」

なんなら2人の周りをぐるぐる回って、一生懸命にアピールするのに、気付いてくれない…。
だんだんムカついてきた私は、私があまりに遅くまで寝すぎているので、2人してイジワルをしているんだ、と本気で思い込んでしまいました。
そして「もういいよ!」と怒りながら、自室に戻ったのです。

しかし、自室の入り口にたどり着いた私は、とんでものないものを見てしまいました。
ベッドで私が寝ているのです。

「え?」

次の瞬間、私はパチっとベッドの上で目を覚ましていました。
なんだこれ。
いやほんと、なんだこれ。
意味が分からず、私はぼんやりしたまま先ほどと同じように居間に向かいました。
すると今度は、2人の方から話しかけてきたのです。

「ああ、やっと起きてきた」
「ちょうどよかった、お母さん知らない?」

話しかけられた内容からして、さきほどの2人が話していた続きに間違いはなさそうです。
私はむすっとして、答えます。

「お母さんなら出掛けた。おばあちゃんに〇〇って言っといてって言われた」

妙な顔をしている私に、兄が「どうしたの?」と聞くので、私はその妙な顔のまま返します。

「……私、さっきここにきたよね?」

しかし、兄と祖母は顔を見合わせて言うのです。

「来てないけど? 今きたじゃん」

後にも先にも、寝ている自分の姿を鏡越しや写真越しでなく見たのは、これが初めてなのでした。

私は変な質問の後、事情を説明しましたが、寝ぼけたんじゃないの?と言われるばかり。
しかし、私が誰にも見えてない状態の時の2人の会話内容を言い当てると、確かにそう話していた、という返答。
やはり私は自分の身体から抜け出していたのだな、と信じることにします。

新聞受けと夜道での話

以前書いた怖い体験談まとめでは、友人Cとルームシェアをしていた部屋で奇妙な体験をよくしました。
その後ルームシェアを解消し、それぞれの仕事場に近い場所に引っ越したのですが、その家ではあまりホラーな体験をすることはなく、割と平穏に暮らしていました。

しかし、私はどうにも悪い家を引き当てるようです。

引っ越した家は1DK+ロフト、ユニットバスのあるお家で、玄関開けてすぐキッチンとユニットバスのドアが目に入ります。
お風呂の時はキッチンで着替えをする感じです。
そして安い物件なので、玄関の新聞受け部分にカバーがなく、郵便物はいつも玄関に落ちた状態で届いていました。

何か対策しなきゃーと思っていた、そんなある日。
お風呂から上がっていつものように着替えていると、背後でギギッ…って変な音がしたんです。

何だろうと振り返ると、玄関の新聞受けの部分が開いていたんです。
カバーのないそこは、開けると室内が見えちゃうんですね。
で、開いた向こう側からこちらを覗いていたのは、大きなカメラのレンズ!

私はとっさに「てめぇなにしてやがる!!」と叫びながら、新聞受けに蹴りを入れました。
全裸で。
とっさに「きゃあああ」なんて出ないんだなって思いました。

その場で110番すべきだったんですが、なんかパニクってて「忘れよう!」って寝たものの、やっぱり怖いしなーと警察に相談。
自宅に鑑識さんが指紋採取しにきたりしました。
これで住んだ家3件連続で警察のお世話になりましたよ…もうやだ。

色々な点から見回りなどしてくれるという話になり、安心していました。
その半年後。

久々の遠出で夜遅くに帰宅している時でした。
用心のためにイヤホンなどせず歩いていたら、背後でジャリッ…って変な音がしたんです。
人の気配を感じないのに、小石を踏みしめるみたいな音で、あれって思ったんですね。

何だろうと振り返ると、すぐ背後に男の人がいたんです。
しかも少し腰を落とした状態で、両腕を少し広げていて。
今にも飛びかかろうとする寸前みたいな状態で、そこにいたんです。

私はぽかんとしつつも、すぐに110番できるよう携帯を取り出す仕草を見せました。
するとその男は、突然スッと立ち上がるように背筋を伸ばし、まるで何事もなかったかのように歩き去って行きました。
家がすぐそこではありましたが、すぐに入らず、男の姿が見えなくなってからようやく家に入りました。

さすがにあれは間一髪というか、何よりも肝が冷えましたね。
夜道は本当に気を付けましょうね。イヤホンとかしてなくてよかった…。

虫の知らせ

あれやこれやと心霊体験をしてきたものの、結婚&出産してからはパタリとなくなり。
まだ0歳だった頃の息子が、何度か何もない空間に向かって楽しそうに笑いかけたことがあるくらいで、ホラーな体験からは縁遠くなりました。
姓も変わったうえ、住んでいる場所は夫が選んでいるので、きっと私が独身だった頃の変な勘が及ばなかったのだと思います。
(夫はわりかし良い引きや良い出会いがあるタイプなのである。羨ましい)

そんな中で少し前、noteにも書きましたが祖母が亡くなりました。

御齢99歳。かぞえで100。
亡くなる数ヶ月前から体調を崩していたので、そろそろと聞いてはいたのですが、実家の繁忙期を避けるようにスッと亡くなりました。

そんな祖母の訃報を受ける前に変な体験をしたのです。

その日は体調を崩して午前休をとっていて、自宅のベッドで横になって休んでいました。
夫は会社、子供は保育園。
私もそろそろ病院に行こうか、なんて考えながら微睡んでいる時でした。突然、

「おい、なにやってるんだ!」

男の声が頭上から降ってきたのです。
ハッとして目覚めるも、身体は金縛りのようで動かない。
当たり前だが自宅には私以外に人はいないし、ベッドの頭を向けた側に窓はあるけど閉めているので外から聞こえることはありません。
え、なんなの? これはなんなんだ?と考えていると、金縛りも解けたのでやっと身体を起こしました。
呆然としつつも時間をみようと携帯に手を伸ばすと、母からの着信が残っていました。
なんだか嫌な予感がして折り返すと、

「おばあちゃんが危篤だって。これから病院行ってくる」

そして1時間後、亡くなったよ、と再び母から電話がきました。
あれは、私がまだ1歳の頃に亡くなった、祖父の声だったのではないかと思います。
祖父母は昔には珍しい、恋愛結婚だったそうですから、寝てて母からの電話に気付かなかった私を叱りつけにきたんでしょう。

そしてまた葬儀でも、この祖父はやらかしてくれるのです。

祖母のお通夜で

祖母が亡くなったという知らせを受けたのが金曜だったこともあり、そのまま土曜には実家である種子島に帰りました。
昼過ぎには到着したのですが、その時にはすでに自宅から葬儀場に移っており、お通夜の準備が進められていました。
私もあれこれ手伝いをし、忙しく動き回っていましたが、そろそろ通夜も始まるということで、親族席に座った時のことです。

親族席は、お坊さんのすぐ横に設けられています。
着席して視線をまっすぐ向けた先には、進行をしてくれる葬儀場スタッフの、待機場所が目に入るような位置。
基本的には供花に隠れているので、一般の参列者からは見えない位置です。

お通夜が始まる直前、葬儀場のスタッフさんが1人だけ待機場所に立っていました。
その方の、左腕の後ろ、ちょうど肘のあたりから、スッと手が出てきたんです。

最初はその人が右手を曲げてるのかなって思いました。
でも、よく見ると変なんです。
出てきたその手は、手の甲が上で、手前に親指が見えた。つまり左手なんです。
その立っているスタッフさんの左手は、ちょうどマイクを握って下を向いているので、その人の手ではありません。

違う誰かの手だと分かるが、スタッフの立っている場所はわりと狭く、人がひとり立てるくらいのスペース。すぐ後ろは壁です。
ペラペラな人でもない限りそこには入れそうもありません。

しかし、私の勘違いで、もしかしたらもう1人スタッフがいるのでは?
隣の席にいた兄に確認も含め、スタッフさんのスペースがいる方を指差し、質問しました。

「あそこにいるの、1人だよね?」
「そうだね。1人で大変そうだよね」

スタッフが1人なのは私の勘違いではなかった。
じゃあ、あれは誰の手なんだ、と考えて思い至ったのは、祖父です。

私を一喝してまで知らせに来たくらいだし、祖母の迎えにでもきてるのだろう。そう思うことにしました。

そして無事にお通夜がおわり、通夜ぶるまいで集まった親族や集落の人たちと飲んでいた時のこと。
私は話のネタにでもと思い、これまでにおきた祖父からの虫の知らせや葬儀場に現れた左手の話をしようとしたのですが、できませんでした。

話をし始めようとすると聞かせる相手がことごとく、誰かに呼ばれてしまったり、別の誰かが乱入してきたり、話すに話せなくなるのです。
祖父が話させまいとしてるのかもしれない。
ここまで不自然に話せないものか、とビックリしたものです。

そしてようやく最初に話せたのが、通夜ぶるまいもひと段落してきて、手隙になっていた実母。
なぜかは分かりませんが、母に話し出した時は、驚くほど誰からも邪魔されませんでした。

私の話をひとしきり聞いた母はそうかそうかと頷いて、
「本当、あんたは昔からよう色んなものを見るわねぇ」
呆れられてしまいましたとさ。

ニアミス

結婚出産してから、ホラーや危険な体験は回避できていますが、よく考えると怖いなって体験を。

ある日警官が家を訪ねてきたんです。
何事かと聞いてみれば、隣2件に空き巣が入ったという話。

なんでも暑いからといって窓を開けっ放しにしていたんだそうです。
我が家は夏場、エアコンをフル稼働させるため閉めっぱなしなので、難を逃れた感じでしょうね。

空き巣が入ったと思われる時間は、犯行日の夜中2〜4時頃。
それを聞いて、私はハッとします。
その日はたしか、仕事が溜まっていたこともあり、明け方まで仕事をしていたのです。

もし何気なく、ベランダ側のカーテンをぺろんとめくったりなんてしていたら、、、

明け方まで作業した時って、たまにもう朝かーなんてカーテン開けることがあるので、その日はやらなくてよかったなって心底思いました。

空き巣被害に遭ったお家のうち、1件の方はマンション内で会ったらよくお話する人だったんですが、その事件後しばらくしてから見かけなくなってしまったんですよね。
元気でやっていてくれたらいいなと思います。

◇ ◇ ◇

ホラーな話、怖い体験談を書いたりするたびに、やっぱり究極に怖いのは人間だと感じます。
人間の想いは、やっぱり恐ろしいほどに強い。

ともあれ、皆さんも戸締りしっかり、夜道にはお気をつけくださいね。

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